2016年12月24日土曜日

”覚醒” 意識すべきこと



覚醒のworkを行う上で、とても重要なことは、「自分は何のためにこのworkをしているのか?」と言うことに、しっかりと意識的になることだ。

我々が使う言葉は、非常に稚拙で直線的だ。

例えば、我々がリードする瞑想で「開いて」という言葉を使うが、この時、具体的に何がおき、何をしているのだろうか?

まず、そもそも「開く」と言うが、開くとは具体的にどういうことか?
例えば、我々が座り、この「開く」をリードする時、「鳥の声を聞いて」と言う。鳥の声を聞くとき、あなたは鳥の声に対して開く。もしあなたが鳥の声に対して閉じていたなら、仮に耳が鳥の声を捉えたとしても、それはあなたに届かないだろう。あなたが身近に体験できる、閉じると開くだ。

我々はできる限り、あなたがに、あなた方が日常体験している事象からworkに入る。これを行うことで、あなたは、言葉でなく「体験」としてそれを行うことが可能になる。

では、鳥の声を聞く(開く)時何が起こるのか?

次に我々は「鳥の声を内側に受け容れて」という。ただ鳥の声を聞くだけではなく、それが内側に入りやすい状態を整えるよう生徒を促していく。受け容れるという、受動的な状態から、それと「意識的に関わる」状態へと誘導していき、その後「それと繋がるように」と声をかける。

受け容れる(招き入れる)ことから、さらにより親密な状態になるよう、それらと意識的に繋がることを促す。

次に我々は、「それと一体になるように!」と声をかける。

それと繋がるとき、そこには我と声が存在する。そこには、自分と鳥の声との間に「境界」が存在する。これを越えていくために、「一体になるよう!」声をかける。あなたが一体になり始めると、あなたのエネルギー体は外側に向かって拡がりはじめ、あなたと他者を隔てている膜(ちょうど皮膚のあたりある)が溶け始め、あなたは一体になっていく。

この一体になる行為は、ある種、緊張を開放するworkでもある。どういうことか? そもそも自己を他者と区別する膜を持つと言うことが、緊張となる。そしてこの膜が存在することで、自分以外の何かに対して常に緊張することになる。この膜を溶かし自分以外のものと一体になる行為は、緩んでいく行為であり、それは人に心地よい体験を与える。

そして、これらの流れの中でもっとも重要なのは、『貴方自身がどんな状態であるか』だ!! 「鳥の声を聞いたとき」、「それを内側に招き入れたとき」、「繋がったとき」、「一体になったとき」、「弛緩したとき」、貴方自身がどうであったか!! これが一番重要だ。

さて、ここまで「開く」について書いたが、まず言葉はとても直線的だ。ここに書いたことが、並行に伝えられて、それを並行的に行えたなら、より効果的にworkを行えるだろうが、この次元も言葉もとても直線的で、「声を聞く」「招き入れる」「繋がる」・・・のように、一つずつ順番に伝え、順番に行うしかない。

そして、最初の問題に戻るが、「自分は何のためにこのworkをしているのか?」ということに、しっかりと意識的になることだ。

我々が行うべきは、自分自身の進歩(変容)だ。自分自身が進歩するとは、例えば、何かこういうことをすると、自分自身の状態が変わることに気がつき、それの状態に自分を変えていくのが進歩だ。
つまり、「開く」時、何をどうすると自分の状態がどう変わるかに意識的になり、自分自身の状態がより良くなる行為(方法)を見つけ、その方法を使って、常に良い状態に自分自身を変容さすことが進歩だ。

日々座るworkの時、日常、会社に行きながら行うworkの時、Retreatで我々がリードする時、あなた方は、自分が何をすべきなのかをしっかりと意識する必要がある。



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