2009年10月9日金曜日

さがしもの

 
〔2002年の日記より〕

小さい頃からわからなかった、ここはどこなんだろう?
ここで何をしているのだろうって
とてもとても疎外感を感じてた

自分の気持ちを伝えようとしても伝わらず、人の気持ちを理解しようとしてもわからない
一人がいやだから、何度も何度もやってみた
何度やってもだめだった

何度も何度も傷ついた
何度も何度も傷つくうちに、いつの間にか仮面が出来た
知らないうちに仮面が出来た

それでも僕はもがいてた
こんな世界は嫌だって

何で心と心が通じ合わないのって

生まれた頃は、親とは心が通じ合ってると思ってた
友達とは通じるんじゃないかって
彼女となら
でも、やっぱりだれとも通じない

ねえ、友達ってどういうグループのことか知ってる?
興味の対象が同じ方向を向いてる人たちの集まり
その人達が情報を交換する場所

同じような方向を向いているから、彼らは僕の言うことを聞いてくれる
だけど、ぼくの興味が薄れたら、僕が違う方向を向いたら、話すことはなくなっちゃう
彼とは気持ちが通じなくなっちゃう

でも違うんだよね!
もともと通じてないの
ただ、同じような方向を向いていただけ

ねえ、ポジティブって知ってる?
この世に生を受けてから、誰もポジティブな生き方を教えてくれなかった
ポジティブな生き方をしたこと無いから、意味がわからないんだよね
ポジティブ、ポジティブっていうけれど、だれもその意味をしらない

ねえ、楽しいって知ってる?
会社に入ったら上司が言った「楽しく仕事をしましょう」って
だけど、僕には「楽しい」がわからない
新しい体験をしているときは、初めてのことをやってるときは、興奮するよ
だけど楽しいわけじゃない
ただ、興奮してるだけ

スピード・スリルをもと求めて色々やった
興奮と楽しいの区別がつかなかったから
大きくなったら新しい体験は減っていった
そして気がついたんだ
ただ興奮してただけだって
楽しいわけじゃないんだって

何で僕は、人と心を通わせようとしたのかな?
傷ついても、何であんなに必死だったんだろう?
何で人のことをわかろうとしたのだろう?

今わかったよ
人と心が通じ合うということは、その人から愛されるということなんだね
僕は誰かに愛してほしかったんだね

やっときがついた

愛してほしかったんだ!!

あはは
わかっちゃった

僕の探し物が一つ見つかった