2016年10月8日土曜日

マインド そして貴方の状態


我々は、マインドという言葉を使うが、それをもう少し詳細に見てみよう。

例えば、目の前で子供が転んだとすると、この時我々の内側で何が起こっているのだろうか? まず、何かが目のまで起こっている事に気がつく。その後起こっている事に対し、いくつかの事が一瞬の間に起こる。

まず、過去の同じような記憶をたどり、その時自分行った行動や反省点を踏まえどうするのが良いかを思い出す。これとは別に例えば今の状況「お得様の所に行く途中であること」などを思い出す。
これとは別に、例えば仏教徒として、一人の良い人としてどうするのが良いのか等既に頭の中に作り込まれているプログラムを思い出す。もちろんこれ以外のあれこれを思い出す。

その後これらの情報を比較し、検討し、自分が起こす行動を決める

もちろん、この中には、ハートフルな側面も加味されるだろう

これらを整理すると
 目のまで起きている状況に気がつく
 色々な状況を記憶から持って来る
 比較判断する
 実行する

大まかに書くとこんなもんだろう

では、ここにおける何が問題となるか?

それを述べる前に、もう一つ、これは目の前の状況に気づけた状態を想定している。場合によっては、貴方は考え事に夢中で目の前で起きた上に注意を払わないかもしれない。

では、何が問題となるのか!!

それは、貴方が気がついて判断するまでの間に「色々な状況を記憶から持ってきて比較判断する」ことだ。言葉で書くとこのようになるが、要は、過去の記憶や、自分が属する集団(宗教、会社、家族内の立ち位置などなど)、こうすべきだという教え込みなどから、自分の行動を判断していることだ。つまり、本当はどうしたいかではなく、こうすべきだ、こうあるべきだ、こうした方が良いという、何か自分の内側にある思いのようなものを元にしてることだ。

こう書くと、あなた方はその通りだと納得するだろう。

しかし、本当の意味で何が問題なのか理解していない。例えばRetreatの時私の話を聞きながら、またはこのブログを読みながら、あなた方は頭の中で、私が話していることや書いていることを、自分が持つ「こうあるべきだという思いのようなもの」と比較して聞いている。そして、あっているとか、納得できないとか、なるほどとか思っている。

あなた方は決して「このブログに書いてあることは、私のこうあるべきだという思い(マインド)と一致しない」とは言わない。
あなた方は、「それは、間違っている」という

これはどういうことか?
あなた方は、それほどまでに、思考パターン(こうあるべき私)と同化している。

我々が、あなた方に何かを伝えるとき、まさにこれが問題となる。

我々が、あなた方は「まず、起きたことに気がつき、その後色々な状況を記憶から持ってきて比較判断するが、この記憶から持って来て比較判断する(Mind)が問題」だと言うと、とても素直に「その通りだ」というが、そのまさにその時、貴方がその通りだ言うその時、貴方はまさに「色々な状況を記憶から持ってきて比較判断して「その通りだ」と言っているのだ。この事に気付かせるのが非常に難しい。

これが、情報としての理解と、体験としての理解の違いだ


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